ファイナンシャル・リテラシーを高めて豊かな人生を!

世界の中でも特に低いとされる、日本人のファイナンシャル・リテラシーを高めるために、情報の提供をしたいと思います。

金融(ファイナンス)とは何なのか?

金融とは、お金を融通すること

 このサイトのタイトルに含まれる「ファイナンス(シャル)」について。日本語では「金融」です。金融機関とか、日常でもよく使う言葉ですが、この言葉の元来の意味を知っていますか?

 それは、お金を融通することです。・・・これじゃ分からないですね。簡単に言えば、お金がない人に、お金がある人から、お金を渡すことです。

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みんなのやりたいことをサポートするためにお金を渡す

 「お金がない人にお金を渡すこと」と書きましたが、それは絶対的な量のことでは必ずしもありません。むしろ、需要のあるところへ供給する、という流れのことを意味しています。

 例えば、Aさんがカフェを始めたいとします。カフェを始めるには、土地や建物、コーヒーの機械や茶器等、必要となるものがありますよね。そして開店に必要なものを揃えるにはお金が必要ですよね。でも土地や建物を買うような大きなお金は、あまり持ち合わせていない人が多い。

 そこで、やりたいことのためにお金を必要としているAさんに、誰かがお金を渡してあげれば、Aさんはカフェを始めることができます。これが金融の根源です。

 

好きな生き方と経済を支える金融

 金融は、Aさんのように、自分の好きなことをして生きていくのをサポートしてくれるものです。こういったサポート、金融があるから、Aさんだけでなく多くの人が、自分の好きなことをして生きていくことができるのです。マイカーやマイホームを持つことなんてのも、一緒ですよね。

 実は、やりたいことがある人にお金を渡すという金融は、すごく合理的なものです。なぜなら、お金を使ってやりたいことをするというのは、経済活動を行うことだからです。やりたいことをやって経済を回してもらうのが、その人にとっても、周りの人にとっても、国にとっても、良いことなわけです。だって、その人はやりたいことがやれて幸せ、周りの人はその人の生み出すサービスや物がもらえて幸せ、国は税金(国の運営資金)がもらえて幸せですよね。

 つまり、金融は、この経済社会を支える重要な仕組みなのです。

 

金融の根源はなぜ大切なのか?

 お金を渡す仕組みは、貸借や債券、株式等、いろいろなものがあり、それぞれの仕組みをきちんと理解しておくことが大切です。でも、細かな点にばかり目を奪われてしまうと、金融の根源「誰かのやりたいことをサポートする/自分のやりたいことをサポートしてもらう」を忘れてしまいがちです。

 お金の借り方を学ぶこと、預貯金や投資等でのお金の増やし方を学ぶことが、ファイナンシャル・リテラシーの内容にもあります。でも、大事にしたいのはお金ではなく、自分の(他の人の)やりたいことです。これをいつも忘れないで欲しいなと思います。

 「木(個別の金融商品の仕組み)を見て森(金融そのものの根源)を見ず」、「手段(お金のやり取り)がいつの間にか目的に」なんてことにならないで欲しいと思っています。いつも、豊かな人生が目的であって欲しいのです。

 

参考

田渕 直也 (2015). マンガでわかる金融と投資の基礎知識――読めば得する!お金のしくみと財テクの心得―― SBクリエイティブ

 

なぜ今、ファイナンシャル・リテラシーなのか?

 

 突然ですが、問題です!

 

銀行の普通預金口座の残高が10万円あるとします。1年で2%の利息がつきます。この口座を5年間そのままにしておくと、残高はどうなりますか?

  [A] 10万2000円よりも多くなる
  [B] 10万2000円ちょうど
  [C] 10万2000円よりも少なくなる

 

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ファイナンシャル・リテラシーって何?

自分のお金を扱う能力

 ファイナンシャル・リテラシーなんて言葉、聞いたことない人が多いですよね。「自らのお金をどのよう
に扱うかといったことについてのリテラシー#1、平たく言えば、自分のお金を扱う能力のようなものです。

 ファイナシャルは日本語で金融ですが、リテラシーというのは聞き慣れない人もいるかもしれません。リテラシーはもともと、「読み書きの能力」のことです。そこから発展して、理解、解釈、分析、活用ができる能力という意味で用いられるようになっています。つまり、 金融について理解、解釈、分析、活用できる能力ということになりますね。

 

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